PROFILE プロフィール

菅野 雅紀 Masanori SUGANO

東京藝術大学を卒業後、同大大学院修士課程を修了(修士論文:『メディア社会における演奏』)。2010年3月、同大学院博士後期課程を修了し博士号(音楽)を取得(博士課程審査論文:『武満徹作品における記譜の諸相とその演奏解釈』)。2006年3月よりドイツ・ラインネッカー文化財団の招きでドイツに留学、同年9月からローム・ミュージック・ファンデーションの奨学生として最高位の成績でハンガリー・リスト音楽院に留学した。
1986年、JPTAピアノオーディション部門賞(最高賞)。1992年、第46回全日本学生音楽コンクール名古屋大会第1位。同年、第3回中部ショパン学生ピアノコンクール金賞、河合音楽奨励賞。1994年、第48回全日本学生音楽コンクール全国大会第1位、野村賞、日本放送協会賞。 同年、第4回中部ショパン学生ピアノコンクール金賞、中日賞。1995年に浄土宗総本山奨学生に選ばれ、同年、第4回丹羽奨励生、1996年には東海学園より学術功労賞を、2003年には旭川新人音楽賞を授与された。2002年、第6回ルドミラ・ネスコヴァ=ハッシー国際ピアノコンクール第1位、2007年、第15回ジャンルーカ・カンポキアーロ国際ピアノコンクール絶対1位、合わせてジャガー賞、エベラール賞。2008年、第25回ポルト国際音楽コンクール第3位など、これまでに数多くの国内外のコンクールで優勝・入賞している。
国内外で演奏活動を行っており、CBC(カナダ国営放送)、NHKなどで放送された。これまでにヒルデスハイム国立歌劇場管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団をはじめとする国内外のオーケストラと競演。東京、名古屋、新潟、旭川、スペイン、ハンガリー、ドイツでリサイタルを行っているほか、教育委員会主催のレクチャーコンサートや学校訪問演奏会など、幅広い活動をしている。第15回ショパン国際ピアノコンクールのオンライン速報でも「菅野の輝かしく、遠くまで通る美音」と好評を博したそのタッチには他の追従を許さないものがある。
2015年には四夜にわたってブラームスのピアノ独奏曲全曲演奏会を開催。2016年からは新たにシューマンとメンデルスゾーンの全曲シリーズに取り組んでいる。あわせて、菅野可愛との夫婦デュオの活動も展開している。
これまでに、ピアノを佐野翠、米谷治郎、小林仁、渡辺健二、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、ジョルジ・ナードル、ルドルフ・マイスター、ケヴィン・ケナーなどの各氏に、音楽学を舩山隆、大角欣矢の両氏、応用音楽学を畑瞬一郎氏に師事。
研究者としても高く評価され、文科省所管の日本学術振興会、科学研究費補助金(若手B)に、ピアニストとして史上初めて採択された
講談社・月刊少年マガジン「四月は君の嘘」では音楽監修、音源提供を行い、公式Youtubeチャンネルでは既に100万回以上(2019年3月現在)の再生と好評を博している。
後進の指導にも情熱を注いでおり、各地での公開講座、公開レッスン、特別レッスンは好評を博しているほか、受講生や門下生がコンクールで優勝・入賞している。2017年にはiconArts下記セミナー(ルーマニア)、2019年にはAIPAF2019(韓国)にマスタークラス講師として招聘されるなど、海外での活動も展開している。これまで、ハインリッヒ・フェッター国際青年室内楽コンクール(ドイツ)、JPTAピアノオーディション、PTNAピアノコンペティション、カワイ音楽コンクール、カワイこどもコンクール、日本ピアノ研究会ピアノオーディション全国大会、ヤングアーチストピアノコンクール、日本クラシック音楽コンクール全国大会、ルーマニア国際音楽コンクール、東京国際ピアノコンクール、ローゼンストック国際ピアノコンクール、全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会にて審査員も務めている。
(一社)全日本ピアノ指導者協会(PTNA)正会員、(公財)日本ピアノ教育連盟(JPTA)会員。(一社)日本音楽協会荒川ブランチマネージャー。(公財)日本ピアノ教育連盟理事、中央運営委員、関東甲信越副支部長を務める。
東京藝術大学ピアノ科非常勤講師を経て、2016年4月より聖徳大学音楽学部准教授、現在聖徳大学音楽学部教授。また、武蔵野音楽大学でも後進の指導にあたっている。